ハゲ

よりも見栄えが悪いものは伸びっぱなしの髪だよね。ハゲが醜いのではない、床屋にも行かずだらし無く無精に整えられていない髪型の方がよっぽどみっともないのだ。ハゲててもきちんと整えられた頭は清潔感があって人の目にも耐える。世のハゲよ、おそらくもっともパーソナルな位置である頭頂部を人に晒すことを恐れてはいけない。覚悟を決めて床屋に行くのだ。ということで美容室に行って来た。サイドと後ろを刈り上げてもらった。涼しい。てか寒い。あとは白髪染めるだけだ。ところで話は変わるような変わらないような、最近三国志を見ているのは前にも言ったんだが、そこで気づいたんだけど、あの世界の人たちの髪型は長く伸ばした髪を頭頂部に集めてお団子を作って(月野うさぎと一緒なのである。最近セーラムーンcrystalを全部見た俺にはわかる)そのお団子のうえからちょこんと冠をかぶせて簪を指してとめるのである。頭頂部を隠せるという点においてまことハゲに優しい髪型である。ここで翻って我が国はどうだったのかというと、江戸時代あたりに月代というのがあった。これはひたいから頭頂部にかけておおきく剃り込みを入れてそのうえにちょこんとチョンマゲを乗せる、というもので、これは三国志世界のハゲを隠す、と全く逆の発想なのである。古代中国と江戸日本、ここに文化的対称性を見出せるのである。