喧嘩商売

を全部読んだから一応感想書いとこうかなあ、って。ところどころ涙が出るくらい素晴らしいんだけど、心理戦はあまり面白くないかなあ、って。ぐだぐだ思考の糸を追うのあまり楽しくない。あと、あの成長してるのか成長してないのか分からない(いや幕張時代からだいぶ成長している)絵、および漫画の技術の拙さは読んでてつらみがある。格闘漫画だから尚更。あと、たぶん一連の時間軸の流れはあるんだろうけど、エピソードをばらばらに紹介するのは正直あんまり意味ないのでは…。絵が下手なこともあいまって急に出てきた人がいったい誰なんだこいつ、となる。素敵な人たちがいっぱい出てきて、個人的にはやっぱり文さんということになるんだけど、サクライユウショウは神話的な男だった。2人は雌雄を決したんだよな…。一部でエモいエモいと言われているあの湿っぽさから見て、木多先生は餓狼伝(原作版)大好きなんだろうな。葵親子とか好きなんだろうなあ。なんで板垣先生は漫画で葵三兄弟ださないんだよ、石井慧とか出してる場合じゃないだろ。そういえば、夢枕先生が喧嘩商売を書いたら、三割増しくらい金田保に思い入れのある書き方したしたんだろうなあ。いや、まあだいぶ木多先生、金田保のこと好きなんだろうけど。例のヌルヌル事件の時の夢枕先生のコメントと亀田(次男)対内藤の時の夢枕先生のコメントが全く同じだったのは笑った。多分今この瞬間、日本のどこかに煉獄の練習をしている漢の子がいるんだろうなあ。僕はそいつのために杯をあげよう。